リボ払いは一括・繰り上げでまとめて返済をしないと大変なことに!
このご時世、社会人であればほとんどの人がクレジットカードを所持していると思います。
みなさんは計画的に使えていますか?
支払方法の1つである「リボルビング払い」(以後リボ払い)は、便利なように見えますが利息もかかりますし、慎重に使わないととても危険です。
今回はそんな「リボ払いの危険性」や「少しでも早く返済する方法」を解説していこうと思います。
リボ払いの仕組みを解説
リボ払いとは、上記でも少し触れた通り「リボルビング払い」の略で、クレジットカードの支払方法の1つです。
基本的に、「毎月の支払額が一定になる」と思っていただいてかまいません。
10万円の買い物をしても、20万円の買い物をしても自分の設定した方法でも、毎月一定の支払いになるので管理は楽になりますが、手数料もかかります。
気付かないうちに使いすぎてしまうのがリボ払いの怖いところです。
クレジットカード会社が採用しているリボ払いは主に下記の4種類です。
- 元利定額リボルビング
- 元金定額リボルビング
- 残高スライド元利定額リボルビング
- 残高スライド元金定額リボルビング
次からは支払方法ごとにシミュレーションしていきます。
- 利用金額:20万円
- 利率:15%
- 毎月の支払額:1万円
- 1ヶ月を30日で計算
元利定額リボルビング
毎月の支払額を1万に設定した場合に、元々の支払額+利息の合計が1万円となるように支払う方法です。
毎月の支払額が利息を含むかたちになるので、支払管理はとてもしやすいです。
しかし、支払回数が多くなるため、利息を余計に支払うことになってしまいます。
元金定額リボルビング
毎月の支払額を1万円に設定した場合に、1万円+利息となるように支払う方法です。
元利定額支払よりも毎月の支払が多くなるため、支払回数や利息は少なくなります。
残高スライド元利定額リボルビング
残高スライドの場合は、リボの残高によって支払額が変わります。
前提としては下記のような考え方です。
リボ残高 | 毎月の支払額 |
---|---|
~20万円未満 | 1万円 |
20万円以上40万円未満 | 2万円 |
以降20万円加算ごと | 1万円加算 |
あとは上記で説明している、元利定額リボルビングと同様の考え方です。
リボの残高に応じて支払額が変わりますので、便利だと思うかもしれません。
しかし、リボの残高が少なくなれば支払額も少なくなりますので、支払回数が多くなります。
残高スライド元金定額リボルビング
元金定額の残高スライド方式です。
細かい説明は省略しますが、今回の例題の中では一番支払回数が少なくなります。
分割払いと何が違うのか?
リボ払いと分割払いでは利息が違いますし、分割払いのほうがいつまで支払をするのかが明確です。
クレジットカード会社のホームページにいくと下記のような表が掲載されています。
この実質年率や分割払手数料は、各社により異なりますが、下記の表があれば利息額を算出することが可能です。
分割払いは、後から支払方法が変更できないことも覚えておきましょう。
支払額:20万円、支払回数:10回の場合の計算方法
(利息)200,000×6.8/100=13,600
(支払総額)200,000+13,600=213,600
(毎月の支払額)21,360
リボ払いの継続利用はダメ絶対
毎月の支払額が一定になるからと言って、繰り返しリボ払いを利用していると、いつになっても元金が減りません。
これをやってしまうと、「リボ地獄」の始まりです。
気付いたら利息分しか支払われておらず、永遠と支払に追われることになります。
「こっちのカードは限度額がいっぱいになったから」といった感じで他のカードでリボ払い。また新しいカードでリボ払い、返済のために消費者金融からの借り入れ。。。
待っているのは「自己破産」の4文字です。
リボ払いの継続利用は絶対にやめましょう。
リボ払い残高は早期返済すべき
リボ払い残高がある場合は、一括返済や繰り上げ返済を利用してさっさと返済してしまいましょう。
今はコンビニからでも返済が可能です。
あとでいいや、と思っていると必要以上に利息を支払う羽目になってしまいます。
ボーナス支給月や余裕がある月は返済することを優先しましょう。
まとまったお金が入らない場合でも、月々の支払額を増やすなどして、少しでも支払い回数を減らすことが大切です。
僕が使っている「Money Forward」という家計簿アプリでは、クレジットカードの利用状況や引き落とし後の銀行残高を確認することができます。
リボで苦しんでいる人は、是非導入してもらって自分の経済状況を把握してもらいたいですね。
クレジットカード会社の誘惑には乗らない
よく「リボ払いにすると〇〇ポイント贈呈!」「リボ宣言をするとキャッシュバック!」といったクレジットカード会社の誘惑を目にします。
「リボ宣言」とは、支払方法を全てリボにしてしまうという「悪魔のささやき」です。
ポイントを獲得することは節約にも繋がりますが、リボ払いをしてまでポイントを獲得するようなことはやめましょう。
リボ払いをしなくてもポイントは貯まるので、興味があれば下記の記事もご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
リボ払いは本当に怖いです。僕も社会人1年目の頃にリボ払いを使っていました。
恐ろしいことに「限度額まで余裕あるしまだ大丈夫」と感覚が麻痺してくるんですよね。
リボ払いをしていると利息は取られて元金は減らないし、貯金はできないし良いことなんてありません。無駄にお金を使ってしまうだけです。
勿論今は全部完済して、利息のかからない「一括払い」「2回払い」のみを使用しています。
今回は、リボ払いで苦しんでいる方に少しでも参考になればと思って記事を書かせていただきました。
最後にリボ払いの返済についてまとめておきます。
- ボーナス支給月で一括返済をする。
- 余裕のある月は繰り上げ返済をする。
- 毎月のリボ払いの支払額を増やして支払回数を少しでも少なくする。
- リボ払いの繰り返し利用は厳禁!
- 家計簿アプリを使い、自分の経済状況を確認する。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。